Blue Impulse
60th Anniversary

Blue Impulse
60th Anniversary
Limited Editions

Blue Impulse 60th Anniversary

プレミアムオートマチック

TENRYU

天竜

エディション

いつの時代も、人々に勇気と感動を与え続けるブルーインパルス。
そのトレードマークといえば、ブルーにカラーリングされた機体塗装ですが、60年の歴史の中で、たった一度だけブルー以外の機体カラーが存在していたことをご存知でしょうか?
初代F-86F時代のブルーインパルス創成期、通称“天竜”と呼ばれていた時代に、わずか1機だけ金色に塗装された「黄金のブルーインパルス」が存在していた時期があります。
この天竜は、1961年10月から1963年8月までの僅か1年10ヶ月という短い期間のみ運用され、その後すぐに後期塗装へと塗り替えられてしまうのですが、航空自衛隊史上初めて、アクロ塗装機体による編隊飛行を行ったことが、貴重な記録資料に記されています。
本モデルは、ブルーインパルス誕生の原点となったこの幻の天竜を、60年の時を経て完全再現した、初代ブルーインパルスへ捧げるオマージュモデルとして開発されました。

語り継ぐために、

幻の天竜ブルーが完全復刻。

最初で最後の金色塗装

天竜は、ブルーインパルス誕生の創世記、日本で初めてアクロ塗装が行われた機体でした。そのデザインは、当時の浜松基地の隊員から募集したアイデアの中からの選ばれたもので、機体に描かれた胴体を斜めに走る2本の帯は、天竜時代にだけ見ることできたデザインで、部隊内では襷(たすき)と称されていたと言います。

よく見ると、当時の第1飛行隊のコールサイン「チェッカー」パターンがまだ垂直尾翼に描かれています。一方、燃料のドロップタンクにはすでに「Blue Impulse」と書かれており、この時代がまだコールサインと部隊のニックネームが異なる、ブルーインパルスの黎明期であったことを物語っています。

発足当初5機のうちの、金色塗装であったのは、編隊長機である1番機(機体#937)だけでした。当初すべての機体が金色に塗装される予定であったのですが、当時の金色塗装には本物の金粉が使用されていたため、あまりのコストの高さに編隊長機以外はブルーに変更されたというのが、最初で最後となった金色塗装の理由と言われています。

今では、多くのブルーインパルスファンや、現役の空自隊員でさえその名を知らない人も多い天竜ブルー。

60周年の節目にケンテックスが開発テーマに敢えて「天竜」を選んだのは、ブルーインパルスの貴重な歴史の真実を後世に語りついで欲しいという想いからでした。

浜松広報館で見ることができる、天竜時代のブルーインパルス

まだコールサインとニックネームが異なっていた天竜ブルー

編隊長機だけが金色塗装だったことがわかる貴重なカラー画像

歴史の重みにふさわしい、
最高峰の仕様

本モデルのムーブメントは、完全保存版となる一生ものの腕時計にふさわしい、国産自動巻きクロノグラフの最高峰「SEIKO NE88」を採用しました。高振動、コラムホイール式、垂直クラッチ伝達による駆動方式は、精度、耐久性ともに抜群の性能を誇る、日本の精密技術が光る傑作ムーブメントです。
外装には、クオーツモデルの硬度を上回る、最高峰のグレード5“高硬度チタン”をフルボディに採用することで、堅牢性と軽量性の両要素が高次元で実現されています。
そして本TENRYUエディションでは、チタンの外装表面をゴールドとプラチナのツートンでめっき分けを施すことで、ブルーインパルス史上最初で最後となった、天竜時代の金色塗装が再現されました。ゴールドとプラチナが奏でる美しい輝きは、オーナーの手元に渡ってからも、生涯色あせることはありません。
また、9時側のケースサイドには、限定生産のシリアルナンバーが刻まれたゴールドプレートが埋め込まれ、限定感とプレミアム感に溢れる外装デザインとなっています。

ベゼルには、フライトコンピューターとして使用できる回転計算尺が装備され、本格的なパイロットユースにも応える実用性が確保されました。

ブレスレットは、グレード5の高硬度チタンを使用した5連無垢ベルトで、表面はプラチナでコーティングされています。自動巻き式、フルメタル設計でありながら、ステンレスの約半分となる165gの総重量を実現した本モデルは、堅牢性と重厚感を備えながら、快適な装用性も実現しています。
さらに標準で付属するブルーの本アリゲーターストラップは、同梱されるミニレンチでオーナー様が自身で交換できる設計で、シーンに合わせてベルトの付け替えが可能です。

語り継いで欲しい、
ブルーインパルス創設の原点

文字盤は、現在では見ることが出来ない、天竜時代の歴史を投影したデザインとなっています。ベースには、希少な天然白蝶貝のスライスに手作業でクリアブルー塗装を施した、特別な“ブルーシェル”を使用しました。
一つとして同じ模様のないブルーシェルは、アクロバット飛行のキャンバスとなる「大空」を表現したもので、天然シェルの普遍的な輝きは、ブルーインパルス栄光の歴史への畏敬の念が込められています。
12時位置に配された部隊エンブレム(インシグニア)は、F-86F時代に使用されていた当時のエンブレムが再現されました。これは、ブルーの史実を記した貴重な資料をもとに、細部にいたるまで当社が完全再現したものです。
エンブレム上の編隊は、今のアロー形状とは異なる手裏剣形で描かれており、これはF-86Fの機体形状を強く意識したデザインとなっています。また今とは大きく異なる点として、当時はまだ5機編成であったことから、その編隊マークも5機のみで描かれています。
パーシャルスケルトンとなっているクロノグラフのサブダイヤルには、天竜仕様である証として、9時位置にはその機体であるF-86Fが線画で描かれ、3時位置には天竜ブルーの時代だけに存在していた、垂直尾翼の「チェッカー」パターンがデザインされました。

現在のエンブレム

再現された天竜時代のエンブレム

チェッカーは、戦後の航空自衛隊誕生後に初めて発足した航空部隊「第1航空団第1飛行隊」の正式コールサインであり、ブルーインパルスの起源であるとともに、航空自衛隊そのものの原点でもあります。暗所では、ブルー蓄光により浮き出るそのデザインを楽しむことができます。
細部に至るまで忠実にその要素が盛り込まれたTENRYUエディションは、初代ブルーインパルスの歴史を後世に語り継ぐためのストーリーが凝縮された、60周年目に贈る渾身のオマージュ作品となっています。

天竜時代にだけ存在していた尾翼のチェッカーパターンが、3時側サブダイヤルに描かれている

暗闇で光る天竜仕様に塗装された蓄光デザイン

細部に宿した、スペア機への敬意

60周年を記念して企画された今回の3モデルには、共通してアナログウォッチならではの特別なカレンダーギミックが搭載されました。
腕時計のカレンダーは、1から31日までの数字が記されたカレンダーディスクが1日ごとに回転して日付を表示する構造となっています。60周年記念モデルでは、1から6日までのカレンダーに、T-4ブルーの垂直尾翼をモチーフとしたデザインが描かれることで、月に一度必ず“ブルーウィーク”が腕元に出現する仕掛けが施されています。

毎月必ず“ブルーWEEK”が訪れるオリジナルカレンダー

カレンダーの7日目には、部隊を陰から支える“無番”のスペア機も忠実に描かれました。
スペア機は、万が一6機のいずれかに機体トラブルが発生した場合でも、すぐに代わりに出陣できるよう常に地上で待機している機体で、6機で完成されるアクロバット飛行の裏には、このスペア機のサポートが欠かせません。
スペア機も描かれることで初めて完成する7日間の「ブルーWEEK」カレンダーは、後方支援機にも敬意を忘れない、航空幕僚監部による確かな協力と、時計のオーナーに毎月必ずブルーウィークを楽しんで頂きたいという開発者の想いによって実現したものです。

7日目のカレンダーに描かれた、垂直尾翼に番号がないスペア機(一番奥)

60周年を記念する、
豪華スケルトンケースバック

本モデルは、自動巻き式ならではのスケルトンケースバックで、プレミア感とストーリー性に溢れる仕様となっています。ガラス越しには、型打ちで立体成型されたパイロットの造形がゴールドカラーであしらわれ、その背面にはオリジナルデザインのブルーローターを眺めることが出来ます。
ローターには、部隊エンブレムとともに、記念すべき「60TH ANNIVERSARY」の文字がプリントされました。
さらに、金色で縁取られたパイロットの外周には、初代ブルーインパルスから続くエンジンスタートから離陸に至る編隊長機の無線指示が克明に記されました。
「Blue Impulse Start engines」から始まるこの無線指示は、初代ブルー時代から連綿と受け継がれてきた、ブルーインパルスの歴史そのものでもあります。
60周年を記念して限定わずか60個だけ生産される本モデルは、その証としてシリアル番号がパイロット下部のケースバック外周に、「●●-60」として刻印されます。

オリジナルのブルーIPローター

パイロット外周に記される離陸までの無線指示

完全保存版となる記念パッケージ

大切な時計をお届けするのは、ファン垂涎のジェットヘルメット型記念パッケージです。
航空自衛隊幕僚監部協力によって実現したこのパッケージは、ブルーインパルスのパイロットが実際に使用している、FHG-2改式ジェットヘルメットを85%スケールで完全再現した、精巧なレプリカヘルメットのパッケージです。
最新の画像データマッピング技術を駆使して製作されたヘルメットは、外装形状はもちろん、シールドや酸素マスク、バヨネットといった細部のパーツに至るまで、本物と見まがうほどに精密に再現されました。

時計本体は、このヘルメットパッケージに収められ、専用のディスプレイ台とともにオーナー様へ届けらます。お受け取り後は、時計を保管するケースとしてご使用いただけるのはもちろん、付属の専用レンチでヘルメットをディスプレイ台から外して、手に取って心ゆくまでそのディテールをお楽しみ頂けます。
ブルーインパルス60周年目にケンテックスが贈る「創造への挑戦」は、比類ない一生ものの腕時計と、一生保管できるディスプレイ空間をお届けすることで完成形を迎えます。

TENRYU

Blue Impulse 60th Anniversary

プレミアムオートマチック

TENRYU

天竜

エディション

S793X-02

限定60個生産

660,000 円(税抜き 600,000円) [送料無料]

TENRYU Edition SPEC

ムーブメント
SEIKO NE88 日本製自動巻きクロノグラフムーブメント
28,800振動/34石、手巻き機能、秒針規制機能付き
時間計測機能(60秒、30分、12時間積算計)、オリジナル日付カレンダー
精度
日差 0~+15秒
ケース素材
Grade5 (TC4) 合金チタン/硬度Hv349、 比重4.43+プラチナコーティング
ケース径
Φ 44.0mm
ベゼル
Grade5 (TC4) 合金チタン+ゴールドIP加工/回転計算尺、パルスメーター搭載
リューズ
Grade5 (TC4) 合金チタン/ねじ込み式リューズ
裏蓋
Grade5 (TC4) 合金チタンスケルトンケースバック/サファイヤガラス/型打ちプレート
厚み
17.7mm
重量
メタルベルト装着時:165g/アリゲーターストラップ装着時:130g
バンド
Grade5 (TC4) 合金チタン/硬度Hv349、 比重4.43
バンド幅
ケース部22.0mm/バックル部20.0mm
バックル
Grade5 (TC4) 合金チタン ダブルプッシュ式無垢3つ折れバックル
防水性能
10気圧防水
風防
カーブサファイヤガラス/無反射コーティング
文字盤
ブルーMOPダイヤル
インデックス
植字+ブルー蓄光
真鍮ロジウムメッキ+ブルー蓄光
製造
日本製
限定数量
限定60個生産
その他
全モデルに個別製品ID番号を刻印
(CLUB Kメンテナンスサービス登録用)
裏蓋に限定シリアルNo.を刻印
交換用アリゲーターストラップ、専用六角レンチ付属
記念ヘルメットパッケージ、60周年記念ギャランティーカード付属